調布駅前から、武蔵小金井行きのバスに乗り……
やってきました。
京王バス 武91系統のバス停「公会堂前」です。
(京王バスは「公会堂前」だけど、小田急バスは「大沢公会堂」という名前になってます。上の写真は調布行き方面)
たまには変化をつけてみようと思い、今回は鉄道駅ではない場所に来てみました。
バス停からスタートするのは【もやよし-10】北砂・南砂 以来です。
こちらが大沢公会堂。
「公会堂」という呼び名から想像するよりも、こじんまりとした建物です。
東西に東八道路という大きな街道が走っており、人見街道と交差しています。
このあたりの住所は東京都三鷹市で、近くに国際基督教大学や国立天文台があるみたいです。
東八道路を渡って、南へ入っていくと
趣のある都営住宅に迷いこみました。
この日は良い天気で、それほど寒くありませんでした。きっとプーさんもよく乾いたことでしょう。
閑静な住宅街の中を、小さい公園などもチェックしながら進んでいきます。
東八道路から遠ざかるにつれ、少しずつ空間が広々としてきました。
畑もあったりして、広々とした道が続くのかと思いきや
突然の下り坂。
谷底まで降りると、人見街道に合流しました。ゆるやかな坂を、そのまま降りていきます。
坂をくだりきって、振り向いたところ。
どっちが高くてどっちが低いんだか、いくつもの高低差が複雑に組み合わさった地形です。
Y字路の先には、野川(のがわ)が流れています。
相曽浦橋人道橋(あいそうらばし じんどうきょう)。
渋くてカッコいい名前ですね。津軽海峡冬景色みたい。
「大沢の里 古民家」という施設があり、綺麗な水を活かした蛍やワサビ栽培が見どころだそうです。
野川沿いは自然が豊かで、散歩にはうってつけの雰囲気。
ほんのしばらく歩いただけでも、
カモが草を啄んでいたり、
(たぶん)ムクドリが木の上に群れていたり、
しまいには、カワセミがしれっと現れたりしました。
カワセミといえば「バードウォッチャー憧れの的」というイメージで珍しいとばかり思っていましたが、
野川では数mおきに何羽も見られたので、ありがたみが少し薄れました。でも翡翠色の羽が美しかったです
さて、野川を渡って 100mほど歩いた先には
龍源寺というお寺があり、
お寺の前には新撰組局長・近藤勇のお墓と胸像があります。
新撰組に特に思い入れはありませんが、せっかくなので立ち寄りました。
さらにここから少し西へ進むと、
「近藤勇 生家跡」というものもありました。
建物は無く、碑や案内板などが草むらの中に立っています。
「近藤勇 生家跡」から目と鼻の先に、都立野川公園の入り口があります。入ってみましょう。
人の気配もほとんど無くて、ただ広がる雑木林と原っぱに呆然とします。
野川公園を出て、「展望の丘」という場所にやってきました。
人が集まっていますね。ここから何が展望できるのかというと、
調布飛行場です!
空が広くて最高の眺め。
飛行場の向こう側には、「武蔵野の森公園」という公園が広がっています。
……。
離着陸を見たくてしばらく待ってみましたが、飛行機もヘリコプターも特に動きが無さそうだったので
諦めて移動することにします。
「遊びの広場」という空間を通り抜けて、東へ。
このあたりの道路は、ちょっと変ですね。微妙な段差、微妙な分かれ道、
どう見ても余っちゃった土地に、鉄棒とベンチだけの公園。
行き止まりにも見える小さい階段を降りると、
水が流れていない用水路みたいな、細い道。
なぜか反射板が離れ小島に隔離されている、公園。
完全に干上がっている、野川の支流。
あちこち歩いて、三鷹市大沢総合グラウンドに辿り着きました。
ここの敷地も広大で、野球場やサッカー場が何面も並んでいます。
野球場を抜けた先には、干上がった池があり……
どうやらこのあたりも「武蔵野の森公園」の一部。
公園の敷地が、調布飛行場をぐるっと囲んでいるみたいです。
戦時中は、武蔵野の森公園や味の素スタジアムの辺りも全部ひっくるめて「調布基地」だったそうです。
だからこんなにも広大な土地が残されているんですね。
夕刻だからか、先ほどはいくら待っても現れなかった飛行機が、
次々と現れては調布飛行場へと滑り込んでいきます。
味の素スタジアムを通って飛田給(とびたきゅう)の駅へ抜けようとしましたが、
フェンスに阻まれて通り抜けができなかったので
バス通りに出て、西調布駅まで歩いて行くことにしました。
中央自動車道をくぐると、途端に活気のある街並みに。
まっすぐ歩いた先にあるのが、京王線の西調布駅です。
今回は久しぶりにバス停から歩き始めてみて、
やっぱり鉄道駅の周辺とは 土地の持つグルーヴ(?)や距離感、歩き心地が違う感じがしました。
アグネス吉井は2人とも車の免許を持っていないため、「電車の駅から遠い場所には行きづらい」という弱点があったのですが、バスを使えばもっといろんな場所に行けそうです。
【今回のルート】
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