【もやよし-84】公津の杜(京成本線)

京成線で成田空港へ行く、その少し手前にあるのが

公津の杜(こうづのもり)駅です。
成田周辺には一癖ある駅名が多いみたいで、隣の「宗吾参道」も気になりますね…。

改札前には半月型のモニュメントがある

江戸時代に公津村(こうづむら)という村がこのあたりにあって、昭和61年の区画整理の際に「公津の杜」という地名ができたそうです。参考:ニッポン旅マガジン
駅名だけではなく住所も、「千葉県成田市公津の杜 4丁目」となっています。

おしゃれな駅舎は、関東の駅百選にも選定されているんだとか。

駅前には「ユアエルム」という 南関東民には聞き馴染みのない商業施設と、

国際医療福祉大学のキャンパスがあります。

平日のお昼時。
駅舎から若者がゾロゾロ出てきては、大学のキャンパスに吸い込まれていきます。

ユアエルムを背に、通りを北へ向かって歩き始めました。

歩道が広〜い。

マカロンみたいな形の縁石

歩くこと数分、フェンスの向こうに池のようなものが見えます。

よく見ると、たくさんの鯉のぼりが泳いでる!

公園入り口へ向かう歩道も、鯉のぼりで彩られています。

公津の杜公園に到着しました。

園内には、調整池を利用した水生植物園とグラウンド。

段差を利用したアスレチックでは、多くの子どもたちが遊んでいました。

貯水池を眺める

晴れていたら青空に鯉のぼりが映えたんでしょうけど、あいにくの曇り空です。

公津の杜公園から南へ歩くとすぐ、

別の公園がありました。「山王公園」といいます。おにぎり型の石銘板がキュートですね。

「公園は都市のやすらぎ空間」、了解!

不気味な顔のピエロシーソーが1基、佇んでいます。

ちょっとしか揺れないタイプのシーソー

植栽豊かな線路沿いの遊歩道と、遠くに公津の杜の駅舎を見つつ、

跨線橋を渡り、線路の南側へ移動します。

アップダウンの激しい道

公津の杜の街は、京成電鉄が開発したニュータウンです。
基本的には優雅な一戸建てが延々と続く街並みですが、

ところどころに、ちょっとした高低差もあり

丘の裾野に果樹園が広がっていたりなんかもして、
あまり「ニュータウン」っぽすぎないのが良いところかもしれません。

駅の方へ戻る途中に、また別の公園が見えました。

ここは大作台公園。ツルンと黒っぽい石銘板には、なぜかネコちゃんが彫られています。

公園の隣にはガラス張りの図書館が。新しく綺麗で、居心地が良さそうです。

ジグザグロード
ここにもマカロン型の縁石があった

図書館の入っている建物は、「もりんぴあ こうづ」という複合施設になっています。

エントランス横に、謎の板(?)がありました。
絶妙な曲がり具合で、たいへん寝心地が良かったです。

……スヤ

寝ている場合ではありません。
とうとう雨が降ってきてしまったので、駅前の商業施設「ユアエルム」にいったん避難します。

…ところでユアエルム前にある、この金属の物体は何でしょうか。

わからなかったので、沿っておきました。

隙間に立てかけてあるポール、こういうのも好きです

フードコートで休んでいるうちに雨が止んだので、散策を再開します。

洋風の一戸建てが規則正しく並ぶ、閑静なエリアにやってきました。

こちらは南向野公園。ここの石銘板も立派ですね。

トランポリン的な遊具と、奥にはブランコがある

右隣の黄色い建物は、保育園です。

保育園児向けだからなのか、ブランコの背が低め。

揺らぎ

駅から東へ離れるにしたがって、徐々に個性的なお店や看板が現れるようになってきました。

さらに先へ進むと、立派なお庭を持つ日本家屋や、

薄暗い雑木林、

2つの鳥居が並ぶ神社など…
先ほどのニュータウンエリアとは、かなり異なる雰囲気が漂ってきました。

江弁須城(えべすじょう)跡」という標柱が立っています。
どうやらこの辺りの山というか藪一帯が、戦国時代のお城だったみたいです。

歩いていると突然目の前がひらけ、田んぼが現れました。
カエルの声が幾重にも響き渡っています。

田んぼの脇にこんもりとした森があって、その麓には小さな鳥居。
定番の田園風景という感じがして、嬉しくなっちゃいますね。

上の写真のY字路の、右側の道を進めば駅に戻れるみたいです。本当に……?

薮の中の道を突き進みます。ふと横を見ると、

大きなタケノコが引っ掛けてありました。採れすぎて余ったんでしょうか。

木が切ってあるおかげで、少し明るい道。右側の堤の上には、畑が広がっていました。

先ほどの田んぼを見下ろします。
千葉や茨城は昔、海が内陸まで入り込んでいた関係で、こんな感じの谷津(谷戸)の地形が多いんですよね。

林を抜けて、

ようやく車通りのあるところまで下ってきました。

街道を渡って少し歩くと、ほどなくして公津の杜の駅舎が現れ、ホッと一安心。

駅構内にも鯉のぼりが飾ってあったんだなぁ

大学生たちに混じって電車に乗り込み、帰路につきました。

ニュータウンとしての「公津の杜」は道が広くて公園が多く、植栽も豊かで美しく整えられており、きっと暮らしやすいだろうな〜という印象でした。

道端にツツジがたくさん咲いていた

一方で終盤に訪れた「江弁須城跡」の周辺では、寺社や田畑、ダイナミックな起伏などを味わいながら、昔から変わらない土地の空気を感じとりました。古い土地の姿も、新しい街並みも、両方を楽しめたのが良かったです。

【今回のルート】

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