【もやよし-70の1】大濠公園〜西新(福岡市地下鉄空港線)

福岡市内のホールや練習場が連携して開催する、「キビるフェス」というフェスティバルがあります。

今回はその「キビるフェス’23」にお招きいただき、
Webプログラム「もやよしin福岡」として、福岡市内での「もやよし」を2日間に渡って行いました。

2日とも長時間たっぷり歩き回ってボリュームが多くなりそうので、2記事に分けてお届けします。

ここは大濠公園駅(福岡市美術館口)です

今回初めて福岡に来てみてまず驚いたのが、その大都会っぷり。
博多駅からどこまで歩いてもずっと賑わいが続いていて、巨大オフィス街・歓楽街・観光地が途切れることなく繋がっているのです。

首都圏で例えると、
東京駅のすぐ隣の駅が渋谷で、渋谷の次が新宿、その次が上野で、その次がみなとみらい駅…みたいな感じだなぁと思いました。狭い範囲に、いろんな色を持つ都市がギュッと集まっている印象です。

駅のホームにある不思議な鏡

そんな福岡での「もやよし」1日目は、大濠公園駅からスタートすることにしました。
博多から西へ、祇園・中洲川端・天神・赤坂ときて、5駅目。

大濠公園駅の目の前にはもちろん、大濠公園(おおほりこうえん)があります。後ほど訂正があります)

その名の通り、大きなお堀

大濠公園は、東京で言えば皇居のような、ランナーの聖地になっているそうです。

ランナーではなくカモたちが目の前を歩いている
ヒドリガモたち。人間(アグよし)が来たので仕方なく水上へ避ける

お堀があることからわかるように、公園全体が福岡城跡になっています。

立派な門をくぐると、その先には……

何もない平らな地面がありました。広いなぁ。

奥へ進むと、芝生の上で鴨たちがのんびりと地面を啄んでいた
桜の木

広場では工事が行われていたので、この「何もなさ」は今しか味わえないのかもしれません。

少し高台へ登ったところに黒田如水(黒田官兵衛)の屋敷跡があり、

東へ降りると、道路を挟んで「大濠公園 舞鶴公園」から「舞鶴公園」へ。

福岡城跡の敷地内に「大濠公園」と「舞鶴公園」があるのは確かなのですが、アグよしがここまで歩いてきた広場は「舞鶴公園」の範囲だそうで、私たちはどうやら「大濠公園」と呼ばれているエリアを完全にスルーしたみたいです。謹んで訂正いたします。

陸上競技場があり、こちらはその入り口です。

つるんと滑らか

高い石垣を横目に、さらに東へ進むと

鴻臚館(こうろかん)広場」に辿り着きました。

飛鳥・奈良・平安時代の外交施設の跡だそうです。
この辺りはずっと、歴史的に重要な場所だったんですね。

【公式】福岡城・鴻臚館 - 【公式...
【公式】福岡城・鴻臚館 福岡市中央区の国史跡「福岡城・鴻臚館」の公式WEBサイトです。石垣や縄張りがほぼ当時のままの姿をとどめているため、国の史跡として指定されている福岡城。福岡城・鴻臚...
すでにだいぶ歩いたな…。

福岡城跡(大濠公園/舞鶴公園/鴻臚館広場)が広大すぎて、とても全部は見て回れませんでした。

通りの名前かと思いきや、「九州製氷」の広告だ

この道を、北へ。港を目指します。

福岡市内の大きな道路は、どこも歩道が広くて歩きやすいです。

信号を挟んで背後に見えるのは「浜の町公園」

そろそろお昼時でお腹が空いているのですが、
たまたま通りがかったラーメン屋さんには行列ができていたため、涙を呑んでスルーしました。

かっこいい形の高層マンション

そうこうしているうちに、港に到着しました。

数多くの漁船が留まっており、活気がありますね。

ランプがたくさん付いているこの船は、イカ釣り漁船かな
かもめ広場緑地

港から少しだけ西へ進むと、

写真の右側、急峻な崖になっているのがおわかりでしょうか。
海からすぐの場所に、小さな山があります。

登ってみましょう。

民家の屋根を見下ろしながら、狭い階段と坂を登っていくと

鳥居が見えた

光雲神社です。
「幸運を呼ぶ」「幸運の鈴」と書いてあるので「こううん神社」かな…と思いきや、
光雲(てるも)神社」と読みます。

フワフワの猫ちゃん

この神社がある小さな山は、「西公園」というシンプルな名前の公園になっています。
神社の周りを少しだけ散策してみましょう。

階段と坂が複雑に集まっている
巨大な石灯籠
海がちょっとだけ見える

この山はかつて「荒津山」と呼ばれていて、公園の名前も明治33年までは「荒津山公園」だったそうです。Wikipedia:西公園どうして「西公園」に変えたんでしょうね。

さて、西公園もかなり広いので散策を途中で諦め、光雲神社の正面口に戻ります。

木の上に移動していた猫ちゃん

ここまで来るのに、完全な脇道から登ってきてしまった我々ですが、
光雲神社の表参道はこのようになっています。

すごい

見事な参道は、どうやら大濠公園まで続いているみたいです。
この坂をまっすぐ降りていきたい気持ちもありますが…

参道の脇をふと見ると、小さな天満宮が。

「天満宮の横から、福岡ドーム 唐人町方面に、通り抜けできます。」

親切な看板に導かれて、福岡ドーム方面へ向かうことにしました。

天満宮といえば、菅原道真の使いの牛
牛柄(?)の猫に見られ、横切られた
猫を追いかけようとしたが、すぐに見失った

天満宮横の階段を降りると、普通の住宅街です。住宅や学校の間を抜けていきます。

五重塔が見える

日蓮宗の立派なお寺、妙法寺です。

かなりの迫力でした
「福浜団地入口」という交差点に出た

ところで、昼に港で長浜ラーメンを食べ損ねたまま、ずっと歩き続けてきてしまいました。
空腹が限界を超えているし、何がなんでもラーメンを食べたい気分です。

「よかトピア通り」という大通りをズンズン進んで、

福岡PayPayドームを遠目に見ながら橋を渡って、

「MARK IS」のフードコートでラーメンを食べました。

フードコートなので正直あまり期待していなかったのですが、めちゃくちゃ美味しかったです。

さて、お腹も落ち着いたところで、PayPayドームの裏側を回り込んで、再び海に向かって歩きます。

PayPayドームはでっかいなぁ

地行浜 (じぎょうはま)」に辿り着きましたが、残念ながら工事中でした。

松の木が有効活用されている

このあたりは、「シーサイドももち海浜公園(海っぴビーチ)」というそうです。
先ほどの「よかトピア通り」といい、ネーミングセンスが濃い目ですね。

運動
ちょうど爪先を嵌めるのにピッタリな穴が空いていたため、上の動画になった

「なぎさ橋」を渡って、地行浜から百道浜(ももちはま)へ。

絵画?

突然のリゾート感。

「ここが椎名林檎の『正しい街』に出てくる百道浜かぁ〜」と話しながら歩きました。

なぜか演歌歌手のCDジャケットみたいな写真が撮れた

百道浜の中ほど、店舗が集まる辺りは若者たちで賑わっていました。
砂浜から陸へ上がるとすぐ目の前に、福岡タワーが聳え立っています。

これが福岡タワー

福岡タワーのふもとには、
遊歩道なのか公園なのかわからない、とにかく余裕のある広大な空間が広がっています。

この道を歩いていると、「福岡って…お金持ちなのかも…」とバカみたいな感想を抱いた

大きくて格好いい福岡市総合図書館もあり、

巨大すぎてよくわからない福岡市博物館もあり。この一帯のゴージャスさに圧倒されていましたが、

この通りの名前は「サザエさん通り」というらしいです。
そうなんだ。
たしか東京の世田谷区にもありますよね、「サザエさん通り」。

サザエさん通りを抜けると、西南学院大学などいくつかの学校が集まる学園都市になっていて

たいそう立派な学校建築が幾つも並ぶ中を、ひたすら進んで行きます。

やっと着いた!

西新(にしじん)に到着しました。

地下鉄空港線で大濠公園→唐人町→西新と、
たった2駅分の距離でしたが、とてもそうとは思えないほどの長旅でした。

西新駅構内

広大な城跡である大濠公園に始まって、漁港、荒津山(光雲神社)、
ショッピングモール(MARK IS)とPayPayドーム、若者と観光客が集う砂浜、
ハイカルチャーの香り漂うサザエさん通り、最後は学園都市。

次々と変わりゆく景色が物珍しかったせいか、ついつい歩きすぎてしまいました。

「明日はもっと『もやよし』っぽい普通の住宅街を歩こう」
そう決意して、博多のホテルに戻ったのでした。
【もやよし-70の2】に続く。

【この日のルート】

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