もやよし、とうとう30回目に到達しました!おめでとう、自分たち。
(読んでくださる皆さま、いつもありがとうございます。)
今回訪れたのは「小作駅」。どことなく「おぎやはぎ」の気配を感じる字面ですね。これで「オザク」と読みます。イントネーションは「オザク↑」。
東京の西の方、拝島・福生と青梅の間あたりに位置しています。
JR青梅線は、乗り降りするときに「扉の開閉ボタン」を押すシステムです。
絶対にボタンを押したかったので、かなり早めに扉の前に陣取って、無事ボタンを押し、満を持して小作駅に降り立ちました。
馴染みがないJR青梅線の、しかも全く知らない駅だったので、2人とも正直かなり寂れた光景を想像していました…。
しかし実際に降りてみると、乗降客は多く、駅舎も広くて綺麗。
駅前にはペデストリアンデッキ(空中通路)やチェーン店もあり、予想していたよりも遥かに活気があります。
さて、まずは駅の東側を散策してみましょう。
駅前ロータリーからすぐの所に、スナック・パブが密集していました。ですが、どうやら閉店してしまっている店が多いようです。
このあたりは土地の高低差が少なく、道もまっすぐです。
駅から15分ほど歩くと、「西東京工業団地」が見えてきました。
広々とした産業道路沿いに、「日野自動車」や「TOYOTA」など 様々な企業の営業所や工場が立ち並んでいます。
工業団地といっても、古くからの工場街・倉庫街のような猥雑さがあまり無く、クリーンな雰囲気です。
広大な工場のすぐ近くには 一戸建ての住宅が規則正しく並んでおり、中には新築も多くありました。
開発されたばかりのニュータウンとも違った印象で、工場と住宅が隣接して共存しているこのあたりの風景は、我々にとってなんだか新鮮でした。
それにしても暑い…。まっすぐで機械的な産業道路は、歩いているだけで気が滅入ってきます。
車はびゅんびゅん通りますが、歩行者はあまり見当たりません。
かなり色んなお店が集まったエリアにたどり着きました。
危険な暑さなので、いったんここらで休憩します。
(涼しい場所なら正直どこでもよかった…。)
さて、今度は駅の西側に向かいます。
地図を見てみると、
線路の東側は工場と産業道路に合わせた街づくりで、碁盤の目状に区画が整理されています。
それに対して、西側・多摩川に近づいていく道は、なんだかゴチャゴチャしていますね。
この暑さなので、あわよくば川遊びでもしたいな〜なんて思いつつ、ひとまず多摩川を目指してみます。
青梅線は、小作駅から拝島駅まで完全な直線を描いています。
まっっすぐ!!!
ぶどうが実っています。
今年は長い梅雨でしたが、ようやく晴れの日が増えてきましたね。
ぶどうの他にも、トウモロコシやナス、トマトなどがあちこちで実をつけていました。
さて、線路を越えてどんどん歩いていくと、先程の工業団地とは打って変わって自然の気配が濃くなってきました。
夏らしい空と相まって、なんだか田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たような気分になってきました・・・。
くだり坂の途中に現れたのは、グリーントリム公園。森の中に遊具だけが無造作に置かれたような、小さな公園です。
大きなヤブ蚊が容赦無くブンブン迫ってくるので、逃げるように公園を後にしました(もっと遊びたかった)。
多摩川に向かって、どんどん標高が低くなっていっています。長い年月をかけて川が土地を削り、谷となっていったのでしょう。
徐々に水の音が大きくなってきました。
・・・・・!!
うわあああ…!
いきなり雄大な景色が飛び込んできました。
夏休み感 MAX !!!!
山、川、青い空、、、
ここはいったいどこなんだ!?
ここは「小作取水堰」です。
ここで堰き止められた水は、導水管を通り、埼玉県所沢の山口貯水池(狭山湖)へと運ばれます。
山口貯水池(狭山湖)って、第13回もやよし「西武山口線」で行きましたね。世界はつながっている…。
それにしてもすごい迫力です。轟音が鳴り響いています。
橋の上は、立っているのがやっとなほどの強風が吹き荒れていました。
多摩川の上流なので、川遊びができるかな?なんて甘く見ていましたが、こんな激しい流れではとても無理そう。しかも厳重に管理されているので、水際に近づくことも叶いませんでした。
まあでも、この雄大な景色を見られただけで、かなり満足です。
川の近くの道を少し北上していくと、
ひっそりとした釣り堀がありました。
年季が入った施設のようです。非常にわかりづらい場所にあります。
養殖も行なっているらしく、生け簀を覗くと黒い魚の影がウヨウヨしていました。
この日は平日でしたが、一組の家族連れがマス釣りを楽しんでいました。
超・穴場スポットかもしれません。
釣り堀から上流へ少し進むと、左側に見えます緑の橋は、その名も「多摩川橋」です。
多摩川橋のすぐ隣には、歩行者専用の小さな橋(友田水管橋)が。
こちらもやはり、橋の上は物凄い風でした。
さて、多摩川の迫力を満喫したので、そろそろ帰りましょう。
いつのまにかギラギラ照り付ける太陽は隠れ、若干過ごしやすい気温になっていました。
とはいえ、先ほど川に向かって坂を降りてきたということは、今度は登らなければいけません。
汗をかきながら、かなりの急こう配を何回か登り切ります。
ようやく平地に出てきました。
小作は巨大な扇状地の付け根にあり、ひとたび多摩川を離れると、平坦な土地が広がります。
「田舎のおばあちゃんち」感はすっかり消え失せ、ゆったりとした住宅街がしばらく続きます。
小作駅の西口に着きました。東口に比べると素朴な雰囲気ですね。
JR青梅線に乗って、帰路につきます。
多摩川上流付近の景色の雄大さは、前半に歩いた工業団地の風景からは全く予想もつきませんでした。
「小作」という街の与える印象の振れ幅があまりに大きくて、とても一日で歩いたとは思えないほどのボリューム。
夏休み感も手伝ってか、「旅をしたなぁ…」という感慨深さがありました。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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