
小田急線に乗って、秦野市(はだのし)にある 鶴巻温泉(つるまきおんせん)駅にやってきました。
神奈川県の、ちょうど真ん中あたりに位置します。


こちらは駅の北口、温泉街がある側です。

温泉街なので「宿借りにきてね」ということらしい

温泉はいったん後回しにして、踏切を渡り駅の南側へ。


坂をのぼります。
温泉地だけあって、山や谷に囲まれた地形のようです。激しいアップダウンの予感。

傾斜のある細い道が入り組んだ住宅街。

早速、素敵な分かれ道に出会いました。

畑のあいだの細道を下っていった先には、

綺麗めな集合住宅が並んでいます。

ここは「ひかりの街公園」。このあたりの集合住宅の名前が「ひかりの街」というそうです。



歩いているとあちこちで、黄色い看板を背負った小さな道祖神に出会います。
集落に疫病や異変が侵入するのを防いだり、道ゆく人の安全を守ったりする神さまです。
鶴巻の道祖神を巡るマップも配布されているんだとか。
鶴巻地区の道祖神や石碑めぐるマップを作成 | 秦野 | タウンニュース

落幡神社(おちはたじんじゃ)にやってきました。
境内にはいくつかの遊具が設置されています。

はじめて見るタイプの遊具です。どうやって遊ぶのかな。

川へ向かって、坂をくだっていきます。

途中、遠くにカッコいい給水塔が見えました。あとで近くに行ってみましょう。

坂を下りきって、「おおね公園」またの名を「NITTANパークおおね」に到着しました。ここには、

芋みたいな物体から象や鳥や子どもが飛び出す、癖の強い彫刻があります。

公園内の池には、さまざまな野鳥が集っています。ダイサギ、コガモ、

近寄ってくるオオバン、

こちらは猛禽類のモズ。
野鳥に多少詳しくなると、散歩の楽しさが大幅アップするのでオススメです。



遠くの山を眺めながら大根川の土手を歩き、

川を離れて坂をのぼり、再び住宅街の中へ入っていくと、

大規模なスクラップ現場に遭遇しました。

こちらは県営鶴巻団地。建て替えのために取り壊しているようです。

あ!さっき見かけた給水塔だ!

どこか非現実感がありSFチックなあの塔も、いずれ取り壊されてしまうのでしょうか。

さて、こちらは「鶴巻の大ケヤキ」。推定樹齢600年だそうです。


踏切を渡って、いよいよ温泉街のある駅の北側へ行ってみます。

広大な畑をぐるっと回り込んで、

こちらが「弘法の里湯」。比較的新しい、スーパー銭湯的な施設のようです。

少し進むと、「陣屋」の大きな看板が。

「鶴巻温泉 元湯・陣屋」の入り口にやってきました。創業106年の大きな旅館です。
この日は定休日でしたが、ふと庭に目をやると

猫さんが行儀良く座ってこちらを見つめていました。こんにちは。


陣屋は将棋の対局が行われることでも有名な旅館で、
オーナー家の親戚である宮崎駿は幼少期をここで過ごしたことがあるんだとか。
Wikipedia − 元湯・陣屋

ここからさらに坂をのぼって、山の方へ近づいていきます。

ムムッ、これは何だ?

大きな防音壁に閉ざされた高速道路の上を、歩いて渡れるようになっています。

この下を流れるのは、東名高速道路です。

高速道路の防音壁って近くでみると大きいんだな〜と思いながら、橋を渡った先には

住宅街へと階段が続いています。


台地の上に広がる、閑静な住宅街。


いくつかの小さな水路が「谷戸岡公園」の池に向かって流れており、

池にカモ達がいたので写真を撮ったら、たまたま全員が水に潜った瞬間になってしまいました。

日も傾いてきたので、東名高速道路の下をくぐって帰ります。




鶴巻温泉駅に到着。小田急線に揺られて、家路につきました。


鶴巻温泉は自然に恵まれた長閑なところで、小田急線で都心にも出やすいし、
暮らしやすそうな街だなぁという印象でした。
アップダウンが多くて足は疲れたものの、
のんびりとした空気のおかげか、気持ちの面ではラクに楽しく散策しました。
【今回のルート】
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