ジブリ映画「耳をすませば」のモデル地として有名な聖蹟桜ヶ丘(せいせきさくらがおか)は、東京都多摩市にあります。
「聖蹟桜ヶ丘」という仰々しい名前の由来については、またのちほど。
駅前には複数のショッピングビルがあり、買い物には困らなさそう。
散策マップと、「耳をすませば」っぽい雰囲気の家のオブジェがありました。
駅から南へまっすぐ、「さくら通り」を進んでいきます。
聖蹟桜ヶ丘という名前の「桜ヶ丘」は単純に、「このあたりが桜の名所だから」ということみたいです。
ガードレールが地面にめり込んで、低くなっています。
ガードレールの内側は蓋がされていますが、もともとは水路だったんでしょうね。
電柱に、赤いテープが巻いてあります。多摩川が氾濫すると、この高さまで水に浸かるらしいです。
大栗川(おおくりがわ)にやってきました。
川の向こう岸に広がるのが「桜ヶ丘」です。丘の斜面がよく見えます。
「霞ヶ関橋」という橋を渡って…
この、写真右側の坂をのぼっていきます。
さらに、坂の途中にある階段をのぼります。
地図によると「霞ヶ関保全緑地」というのがあり、そこへ行けばきっと涼しいんじゃないかと期待していたのですが…
保全緑地の中は「立ち入り不可」でした。
階段をのぼりきって、丘の上の住宅街へと抜けていきます。
高台の住宅街に入った途端、日陰がさっぱり見当たらなくなってしまいました。
このあたりは「耳をすませば」の天沢聖司がヴァイオリンを作ったりしてそう(イメージ)な優雅なエリアなのですが、
優雅さを楽しむ余裕がありません。
きっとどこかに、木陰のベンチを備えたステキな公園があるはず。
坂の途中にある「霞ヶ関公園」。
たいへん日当たりがよく、残念ながら木陰で休めるスペースはありませんでした。
丘をくだって、幹線道路(府中町田線)に出ました。
この先にまた、大きな公園があるはず。
大栗橋公園(おおくりばしこうえん)です。
ただただ、芝生が広がるのみ。
こんなに広いのに…。
木陰のベンチは諦めて、大栗川の下流にやってきました。
大栗川はここで 乞田川(こったがわ)と合流し、さらに少し先で多摩川へと合流します。
乞田川を渡って、坂を少しのぼった先に
対鷗台公園(たいおうだいこうえん)という公園があります。ここには
明治天皇が来たよ!という記念の碑が立っています。
明治天皇はこのあたりに4回も来て、兎狩や鮎漁を観たりしたらしいです。[Wikipedia:聖蹟桜ヶ丘#明治天皇聖蹟]
明治天皇が行幸で訪れた場所や建物を「聖蹟」というのですね。
ここにきて「聖蹟・桜ヶ丘」の謎が完全に解けました。
謎が解けたところで、また坂をくだって駅の方へ戻ることにします。
複雑な立体交差点。いったん下に降りてみましょう。
向ノ岡大橋を渡って、川崎街道を西へと進んでいきます。
川崎街道と鎌倉街道が交わる交差点。
駅からほど近く、健康センターの隣に「九頭龍公園」という小さな公園がありました。
九頭龍、龍神といえば水の神様です。このあたりは昔、水害が多い土地だったみたいですね。
龍を模したと思われる小川の端っこに、面白い形のブロックが。
さて、聖蹟桜ヶ丘の駅前に戻ってきました。百日紅(サルスベリ)が咲き誇る、こちらは駅の北側にある広場です。
駅から数分歩くと、小野神社という大きな神社があります。
ほかにも、変な形の交差点や、
書道教室のかっこいい看板、
多摩川の河川敷も、いちおう見ておきました。雲の形がきれいです。
聖蹟桜ヶ丘駅から京王線に乗って、帰路につきました。
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