
赤い電車に 乗っかって、やってきました。新馬場。

しんばんば、「んばんば」の部分が特にユーモラスな感じがします。
新馬場までは品川から2駅です。京急の各駅停車は駅間隔が短いので、あっという間でした。

前回の「もやよし」では2人とも冬のコートを着ていたのですが、この日はコート要らず。
日差しが強くて暑いくらいでした。

駅の目の前を通る大きな道路は、第一京浜です。


そんな第一京浜の向こう側に、こんもりと木が生い茂る一帯が。

こちらは 品川神社です。1187年創建の、由緒ある神社だそう。


きらびやかな本殿に、鳥居が連なる奥にはお稲荷様。右側には神楽殿もあって、立派な境内ですね。

北品川〜新馬場あたりの土地は海抜が低そうですが、この品川神社は台地の突端に位置しています。
きっと昔は、ここから海が見下ろせたんじゃないでしょうか。
ちなみに本殿の背後には、ひっそりと板垣退助のお墓がありました。

神社から降りて第一京浜を渡り、北馬場参道通りへと進みます。

名前の通り、品川神社へ続く参道がそのまま商店街になっています。

東海道の第一の宿場であった「品川宿」。
その名残を残したレトロな街並みが、この地域の推しポイントのようです。

ここは品川宿本陣跡、聖蹟公園です。
大名や勅使が休息・宿泊する旅宿を「本陣」と呼んだそう(参考)。

先ほどとは別の商店街、北品川商店街にやってきました。この道は旧東海道です。


旧街道沿いのあちらこちらに、住宅に紛れるようにして寺社仏閣が鎮座しています。



商店街を歩いていて、どことなく「てやんでぇ」感があるな…と思いました。
これが下町情緒というやつでしょうか。


商店街エリアを抜けて、第一京浜に戻ってきました。
お次は道路の反対側、ファミマと品川女子学院の間の道に入っていってみます。

「御殿山通り」というんですね。ゆるやかな上り坂になっています。

坂の途中で、気になる階段を見つけてしまいました。
よく見ると、階段を降りようとしたおじさんを後ろで待たせてしまっていますね。おじさんごめんなさい、ありがとう。
(動画を撮る時にはなるべく通行人の邪魔をしないように気をつけているのですが、このおじさんのように通るのを待ってくださる方も多いです。優しさよ…)

さて、工事中の渡り廊下をくぐって

御殿山橋を渡ります。さすがJR、線路の数が多い。


ここまで御殿山通りを登り、御殿山橋を渡ってきて、当たり前ですが 御殿山(ごてんやま)に到着しました。
さっきまで「てやんでぇ」なエリアにいたのに、ここはたいそう「おハイソ」な雰囲気。

近寄りがたい高級マンションに、付近には四つ星ホテルやミャンマー大使館もあり、

いかにもマンションポエムの題材になりそうな、散策路が整備された緑豊かな庭園まで…。
(Google mapで御殿山庭園を見てみると、「高台にたたずむ由緒ある庭園。」って書いてありました。たたずむよね〜。)
商店街からさほど距離も離れていないのに、ちょっと坂を登っただけで高級住宅地。
この急激な変化が、いかにも東京っぽい!と思います。

高級住宅地をぐるっと回り込んだ先には 旧岩崎家高輪別邸である「開東閣(かいとうかく)」という謎の場所がありました。塀に囲まれていて外からは何も見えなかったのですが、調べたところ「現在は三菱グループの倶楽部として使われている」とのことでした。
「倶楽部」ってなんだろう…。知らない世界です。

「新八ッ山橋」にやってきました。

先ほど御殿山橋で渡った線路の上を、再び渡って戻ります。

橋を渡るとすぐ、京急の北品川駅が見えました。

右側に品川女子学院が見えるということは、たくさん歩いたつもりでしたが、ほとんど元の場所に戻ってきていますね。

せっかくなので、北品川駅周辺も少し散策します。

駅から東へ進んだところに、

運河があり、たくさんの船が係留されています。屋形船もありますね。


このあたりはかつて、「品川湊(しながわみなと)」という港町だったんですねぇ…。


さて、新馬場駅近くに帰ってきました。
ここからは序盤に歩いたルートを逆戻りします。
宿場の本陣跡である聖蹟公園に立ち寄ってから、

「北馬場参道通り商店街」を、品川神社方面へと戻ります。その先にあるのは、

庶民の味方、ベローチェ!
…何を隠そう、我々はベローチェが大好きです。
商店街の入り口で見かけたこのベローチェのことがずっと忘れられなくて、わざわざ戻ってきたのでした。


コーヒーフロートでクールダウンしてから、すっきりとした気持ちで新馬場を後にしました。
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