「あなたの街で『もやよし』やります」 第4弾!
今回ご依頼の場所は、東京都板橋区の「蓮根」(はすね)です。
これ、ぱっと見では「レンコン」とも読めますよね。
という事は、この土地は蓮根(レンコン)と何らかの関係があるのか?と我々は勘繰ったのですが…
以下、ご依頼者様のコメントより引用です。
私もオットもこのエリア育ちではありませんが、私が食材としてレンコンをこよなく愛しているので、この駅に引っ越してきました。引っ越して分かったことは、別にレンコンの名産地ではなかったということです。よろしくおねがいします。
というわけで、特にレンコンは関係ないみたいです。(それにしても文章がかわいい)
地名の由来については、また後ほど。
ところでみなさま、お気づきでしょうか…
蓮根(はすね)の「蓮」は、点が1個多い!!!
こんなの気づくわけがありません。どうやら特殊文字だそうで、我々も Wikipediaを読むまで全く気がつきませんでした。
さて、そんな蓮根駅に降り立ちました。
都営三田線は高架になっていて、改札は地上階。わりと小さめの駅舎です。
ほかの所よりも少しだけ高くなっていますね。階段5段分。
こちらは駅の東側に面した道路です。交通量も多く、様々なお店が立ち並んでいて活気があります。
表通りが賑わっている一方で、ちょっと高架下を覗くと、薄暗い空間に小さなお店がギュッと詰まっていたり。
駅周辺だけでも、なかなか味わい深いです。
アロマ、やってないんだ・・・。
さて、コンビニでコーヒーを買い、座れる場所を求めて南へ歩いていくと、
ちょっと変わった形の団地が見えてきました。
ベンチが見当たらなかったので、真四角の石に座って小休憩。
団地の空間って、なんだか面白いですよね。
植栽の感じや、屋根の装飾、タイルの模様、謎のオブジェなど、気になるポイントが多々あります。
さて、団地を去り、さらに南へ。
このあたりは、商店街がまだまだ元気なんだな〜という印象を受けました。
路上駐輪もおかまいなし。井戸端会議で盛り上がっています。
おっ、提灯屋さん、珍しいですね。
個性的な看板・店構え…、かなり魅力的です。
商店街を抜けると、「植村冒険館」に到着しました!
冒険家・植村直己さんの記念館です。
もやよしではこれまで、こういった記念館的な建物にはあまり入ってこなかったのですが、ここは入場無料・しかも「遠景であれば撮影OK」とのことなので、入ってみることにしました。
館内には植村直己さんが達成した数々の偉業やエピソードが、多くの写真とともに紹介されています。
アグよしの2人が生まれる前(1984年)に亡くなっているので、ここに来るまでは2人とも「すごい冒険家」くらいの知識しかありませんでしたが、
特にKEKEは冒険家が好きで、賀曽利 隆さんの著作をいくつか読んでいたり、自分でも原チャで野宿旅をやったりしていたので、その偉業の凄まじさに戦慄していました。
単独行でここまでやるのはまさに鉄人・・。ちょっと想像できない。(KEKE談)
こちらの図書室には山登りの雑誌や、アウトドアのハウツー本、山岳・冒険に関する書籍などが豊富に揃っています。
植村さんのことをあまり知らなくても十分に楽しめました。
満足です。
さて、植村冒険館のほど近く、蓮根氷川神社にやってきました。
こちらの神社は江戸時代に創建され、大正13年にこの地へ移されました。
この「蓮根」という地名は、もともと江戸時代からあった 上蓮沼村(かみはすぬまむら)と 根葉村(ねっぱむら)という二つの村が、明治時代の大字合併によって蓮根になったんだそう。
だからレンコンとは関係ないのですね。
北を流れる荒川によって、一帯は広大な低湿地だったそうですが、徐々に開拓され、江戸時代には将軍の御鷹場だったりもしたそうです。
それにしても気持ちの良い風が吹く場所で、つい長居してしまいます。
寺社仏閣って、ほかと比べてそこだけ涼しいところが多いのはなぜなのでしょう。
さて、この後はさらに南へ向かいます。
蓮根は全体的にかなり平坦なのですが、蓮根地域の南端=西台や中台との境目が、とんでもない高低差になっているはずだ。と、
昔「上板橋」に住んでいたことのある白井は主張します。「上板橋」は「中台」のさらに南側にある町です。
首都高5号線に沿って崖の境目があるはずなので、見に行きましょう。
おおっと、これはすごい歩道橋です。
幹線道路の合流を越えさせるための、複雑な造形。
歩道橋から眺めると、道路に描かれた記号が大変なことになっていますね。運転免許を持っていない私には、何がなんだか全くわかりません。
その上を悠々と走り抜ける高速道路…。ダイナミックな光景です。
やはり、この道路を境に反対側はものすごい丘陵になっています。
遥か昔はこの境目までが全て沼地だったのかもしれませんね。
環八と首都高5号線が交わる地点にやってきました。
さすがの迫力ですね。交通量もかなりのもの。
その巨大交差点の脇になぜか唐突に森があったので、ちょっと覗いてみました。
・・・。
台地の北側だからなのか、首都高の陰だからか、とにかく薄暗くてメチャクチャ居心地が悪かったので、一瞬で立ち去りました。
気を取り直して、素敵な配管などを愛でつつ蓮根駅へ戻りましょう。
おや? この細長〜い敷地の公園は…
きっと暗渠に違いない!(ドヤッ)
暗渠(あんきょ)とは、水路を地下に埋設した場所のことです。だからどう、ということもありませんが…。
すなっく「蛮」。思い切ったネーミング。
駅に近づくにつれて、このあたりにはスナックが多いことにも気がつきました。スナック…、いつか行ってみたいとは思うのですが、なかなか勇気が出ません。
駅前に戻ってきました。
蓮根の町は、どこを歩いていても庶民的な賑わいがあり、私たちの身体もリラックスしていたような気がします。
「がんばらない街づくり」とでも言いますか…、人々がのびのびと暮らしているのが伝わってくるような、適度なユルさが心地よかったです。
「もやよし」は今回で28回目になりますが、板橋区を訪れたのは初めてでした。
こうして見ると、まだまだ行っていないところがたくさんありますね。
「あなたの街で『もやよし』やります」、引き続きみなさまからのご依頼をお待ちしております! どんな場所でも、ぜひお気軽に。詳しくはこちら↓の商品ページをご覧ください。
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