【もやよし-14】面影橋(都電荒川線)

都内唯一の路面電車である都電荒川線

2人とも乗ったことがなかったので、今回は目的地を早稲田の一つ手前の駅「面影橋」にしてみました。

名前の通り、駅の目の前には神田川にかかる「面影橋」という小さな橋があります。

ところで、こちらの地図をみてください。

OpenStreetMap contributors )

面影橋の近くに、新宿区が豊島区に少し食い込んでいる部分があります。

大江戸今昔めぐり」というアプリで古地図を見てみると、どうやら神田川は元々、現在の区境のあたりを曲がって流れていて、あとから無理やりまっすぐにしたらしいのです。

この、ハミ出た新宿区の部分に行ってみることにしました。

たしかに新宿区です。

マンションの隣に「東京染ものがたり博物館」なるものがありました。

入場無料だそうなので、入ってみましょう。

中には、大正時代から続く染物工房の世界が広がっていました。

博物館という名前と外観からは想像もつかなかった本格的な作業場の光景に、2人とも思わず声をあげてしまいました。

大きな板も、刷毛などの道具も、はじめて見るものばかり。

驚くほど精緻な紋様の型紙。型紙といえば伊勢、「伊勢の型紙」は有名らしいです。「そんなことも知らないの?何にも知らないんだねぇ」とおじさんに言われちゃいました。

ここでは型紙を使って「江戸小紋」と「江戸更紗」を染めています。

江戸小紋・・・糊をつけたところ以外が染まる。もとは武士の裃に使われ、家によって使われる小紋柄が決まっていた。

江戸更紗・・・糊をつけずに直接染料を塗る。インドやタイ、ジャワなどから伝わり、はじめは手描きで、やがて型染めの技術が取り入れられた。

ははぁ…全く知りませんでした。

板の長さは一反、およそ13mだそうで、一着の着物にこんなにたくさん布を使うことも知りませんでした。

反物の洗浄に綺麗な川は欠かせないので、大正時代にはこの辺りに多くの染物工房がありましたが、今はここだけが残っています。

おじさんによると、この工房も元々は現在神田川が流れている辺りに建っていて、川をまっすぐにする工事の際に、今の場所に移動してきたそうです。

染物工房があった名残でしょうか。周辺には印刷所が多くありました。

工房を後にして、もともと川が流れていたであろう工房裏手あたりの道を歩いてみましょう。

ギザギザした形の建物が目立ちます。

ここ。たぶん川だったところです。

微妙にに曲がりくねった形状に、川の痕跡を感じますね。

工房を見学している間、おじさんはしきりに

「日本の技術を知ってもらいたい」と口にしていました。

僕たちが来る前も、小学生が染物体験をしていったそうです。

「もやよし」も今回で14回目になりますが、

最初はただ単に気になる駅名をピックしているだけなのに、いざ行ってみると予期せぬ出会いに恵まれることばかりで、飽きるということがありません。

今回も駅名でなんとなく目的地を決め、調べる過程で奇妙な区境を見つけて、実際に赴くと、はじめての伝統技術に出会いました。

これらは「もやよし」をやっていなければおそらく一生触れないものでしたし、その偶然の出会いには何か意味があるのかもしれません。

ちなみにこの日は春の嵐真っ只中。

二人とも傘がぶっ壊れるという、なかなかにハードなエンディングでした。

さて、次はどこに行きましょうか。

これからももやよしをよろしくお願いいたします。

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