今回はもっとも格好良い駅名という噂もある「天空橋駅」にやってきました。
羽田空港からほど近い、というよりもほとんど敷地内と言って良い場所にあります。
駅前はこの通り何もありません。
空港近くのため高いビルもなく、空がひらけています。
この天空橋という駅の前身は「羽田空港駅」という名称だったそうです。
旧羽田空港が近くにあったそうですが、そこまでのアクセスは非常に悪く、
地理に疎い者が名前だけで降りてしまい、空港までの遠さに呆然とする事が多くあったという、残念な歴史があります。(ウィキペディア)
道路の向こう側に渡りたかったのですが、
横断歩道が全然ありません。強い日差しの中じりじりと歩きます。
ちなみに隣の彼女はカメラマンの金子愛帆さんです。
今回同行してもらいました。
ようやく反対側に渡れました。
変なゴムホースが生えてます。
現羽田空港のビルが右奥に見えます。
ふとフェンスの途切れたところがあり、
草むらを掻き分けると、海岸みたいな川岸に辿り着きました。
多摩川の向こうに見えるのは川崎市です。
レンガ塀です。
素敵な場所ですね。
ここは一体立ち入り禁止区域なのか、どうなのか、
なんともグレーな感じです。
川沿いをどんどん歩きます。
意外と水は綺麗です。魚も鳥もいます。
パソコンの部品でしょうか。いろんな物体が漂着しています。
歩道に忽然と鳥居だけが建っています。
どうやらここは元々穴守稲荷があった跡地のようです。
お参りしておきましょう。
そろそろ暑くなって来ました。
開発はされているのに、人通りが少ない。
東京の中心部ならすぐに建物で埋まってしまいそうなスペースが、
そこここに残されています。
左側に見える赤茶色い橋が、おそらく「天空橋」です。
意外と地味ですね。
船やボートがたくさん停泊してあり、漁村っぽさもあります。
釣り人も多くいました。フナなどが釣れるみたいです。
住宅街を歩き回ります。
古い家と新しい家が、ある境を隔ててはっきりとわかれています。
古くからこの場所に住む人、新しく住み始めた人、
この羽田空港のほど近くに住もうと決めた人々は、どのような経緯でここに住み始めたのか、思いを馳せます。
立派な猫さんに出会いました。
毎日魚をたくさん食べていそう、貫禄がある。
自ら触らせに来てくれました。なんという僥倖。
だだっ広い空き地。
誰も管理していないし、なんの機能も持たない場所。
明らかに先進的な技術で開発されているのに、こういう「何でも無い場所」がまだ残っている。
それと、恐らく昔からの漁業の街の空気と、新しい家がない混ぜになっている独特の雰囲気。
人が少ない静寂のなかに色んな切なさが滲んでいるような気がして、
なんだかちょっと寂しくなるような街でした。
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アグネス吉井 Agnes YOSHII
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